任意整理は裁判外での交渉ですので、その対象に法的な決まりはないのですが、基本的に、貸金業者や債権回収会社などの金融機関を対象として行われます。
任意整理の対象に関する記事一覧
任意整理の対象に関する記事一覧は、以下のとおりです。
なお、その他債務整理に関する記事は、以下のページをご覧ください。
任意整理の対象の概要
前記のとおり、任意整理は裁判外での交渉ですので、その対象に法的な決まりはないのですが、基本的に、貸金業者や債権回収会社などの金融機関を対象として行われます。
任意整理の場合、すべての債権者を対象にするのがもちろん原則ですが、一部の債権だけを対象にすることも可能です。例えば、住宅ローンや自動車ローンの債権者だけ外して、その他の債権者を任意整理するということはあります。
住宅ローンや自動車ローンも任意整理することは可能です。しかし、任意整理をすると、ローンの担保となっている住宅や自動車が、競売にかけられたり、業者に引き揚げられたりするリスクはあります。そのため、住宅ローン等だけ外して任意整理をすることは多いのです。
弁護士・司法書士の探し方
「任意整理をしたいけれど、どの弁護士や司法書士を選べばいいのか分からない」
という方は少なくないでしょう。
現在では、多くの法律事務所・司法書士事務所が任意整理を取り扱っています。そのため、インターネットで探せば、任意整理を取り扱っている弁護士や司法書士はいくらでも見つかります。
しかし、インターネットの情報だけでは、分からないことも多いでしょう。やはり、実際に一度相談をしてみて、自分に合う弁護士・司法書士なのかどうかを見極めるのが一番確実です。
債務整理の相談はほとんどの法律事務所・司法書士事務所で「無料相談」です。むしろ、有料の事務所の方が珍しいくらいでしょう。複数の事務所に相談したとしても、相談料はかかりません。
そこで、面倒かもしれませんが、何件か相談をしてみましょう。そして、相談した複数の弁護士や司法書士を比較・検討して、より自分に合う弁護士を選択するのが、後悔のない選び方ではないでしょうか。
なお、債務の額が140万円を超える債権者がいる場合、司法書士では扱えないため、弁護士を探す必要があります。
参考書籍
本サイトでも任意整理について解説していますが、より深く知りたい方のために、任意整理の参考書籍を紹介します。
著者:柄澤昌樹 出版:青林書院
任意整理に関する実務書。Q&A形式なので問題点を理解しやすい。任意整理をメインとする実務書は多くないのでおすすめできる書籍ですが、古い本なのでアップデートが必要です。
編著・出版:東京弁護士会・第一東京弁護士会・第二東京弁護士会
東京の3弁護士会による債務整理・クレサラ事件処理全般についての実務書。債務整理全般を1冊でまとめている実務書は意外と少ないので、債務整理を知るにはちょうど良い本です。
編集:債務整理実務研究会 出版:民事法研究会
債務整理全般について、具体的な事例をもとに解説する実務書。事例ベースのため、理解しやすくなっています。ただし、やや古い本のため、アップデートは必要です。
編集:名古屋消費者信用問題研究会 出版:民事法研究会
過払金返還請求の教科書のような本。やや古いので判例や論点のアップデートは必要です。引き直し計算の方法の解説などは、任意整理にも使えます。