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破産事件の管轄

破産事件の裁判管轄は、破産法によって決められています。破産手続開始の申立ては、決められた管轄の裁判所にしなければいけません。

破産事件の管轄に関する記事一覧

破産事件の管轄に関する記事一覧は、以下のとおりです。

なお、その他破産法に関する記事は、以下のページをご覧ください。

破産事件の管轄の概要

破産法の画像

前記のとおり、破産事件の裁判管轄は、破産法によって決められています。破産手続開始の申立ては、決められた管轄の裁判所にしなければいけません。

管轄には、事物管轄と土地管轄があります。事物管轄とは、事件の性質・内容に応じて定められる裁判管轄のことです。破産事件の事物管轄は、地方裁判所にあります。

土地管轄は、裁判所の所在地に応じて定められる裁判管轄です。破産事件の土地管轄は、主たる営業所の所在地を管轄する裁判所(地方裁判所)です。営業所がない場合には、債務者の住所地(法人破産の場合は代表者の住所地)を管轄する裁判所に土地管轄があります。

管轄を間違えてしまった場合、受理した裁判所は、破産事件を正しい管轄の裁判所に移送することができます。ただし、実務では、移送ではなく、いったん取り下げをした後に正しい管轄裁判所に申し立てるのが一般的でしょう。

参考書籍

破産法を深く知りたい方やもっと詳しく勉強したい方のために、参考書籍を紹介します。

破産法・民事再生法(第5版)
著者:伊藤 眞 出版:有斐閣
倒産法研究の第一人者による定番の体系書。民事再生法と一体になっているので分量は多めですが、読みやすいです。難易度は高めですが、第一人者の著書であるため、信頼性は保証されています。
条解破産法(第3版)
著者:伊藤 眞ほか 出版:弘文堂
条文ごとに詳細な解説を掲載する逐条の注釈書。破産法の辞書と言ってよいでしょう。破産法の条文解釈に関して知りたいことは、ほとんどカバーできます。持っていて損はありません。金額面を除けば、誰にでもおすすめです。
破産・民事再生の実務(第4版)破産編
編集:永谷典雄ほか 出版:きんざい
東京地裁民事20部(倒産部)の現役裁判官による破産実務の解説書。東京地裁の破産事件を扱う実務家必携の本。実務家でなくても、実際の手続運用を知っておくと、破産法をイメージしやすくなるでしょう。

司法試験・予備試験など資格試験向けの参考書籍としては、以下のものがあります。

倒産法 (LEGAL QUEST)
著者:杉本和士ほか 出版:有斐閣
法科大学院生や司法試験・予備試験受験生向けに書かれた基本書・概説書。破産法だけでなく、倒産法全般について分かりやすくまとめられています。
倒産法講義
著者:野村剛司ほか 出版:日本加除出版
こちらも法学大学院生や司法試験・予備試験受験生向けに書かれた教科書。著者が実務家であるため、実務的な観点が多く含まれていて、手続をイメージしやすいメリットがあります。
倒産法(第3版)伊藤真試験対策講座15
著者:伊藤塾 出版:弘文堂
いわゆる予備校本。予備校本だけあって、実際の出題傾向に沿って内容が絞られており、分かりやすくまとまっています。学習のスタートは、予備校本から始めてもよいのではないでしょうか。

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