遺言の記事一覧
遺言(いごん・ゆいごん)とは,被相続人の最終の意思表示のことです。遺言を作成しておくことにより,相続財産の承継について,被相続人の意思を反映させることが可能です。
遺言の記事一覧は、以下のとおりです。
相続分の指定
遺産分割の指定
相続させる旨の遺言
遺言の撤回
なお、その他民法に関する記事は、以下のページをご覧ください。
遺言の概要
前記のとおり、遺言(いごん・ゆいごん)とは,被相続人の最終の意思表示のことです。遺言を作成しておくことにより,相続財産の承継について,被相続人の意思を反映させることが可能です。
遺言は、私的自治・法律行為自由の原則を拡張し、その個人の法律関係に関する意思をその個人の死後においても効果を生ずるようにした制度です死後の法理関係を形成できることを「遺言自由の原則」ということがあります。
もっとも、遺言に書いておけば何でも法的な効力が発生するというものでもありません。法的効力が生じる事項は限定されます。これを「法定遺言事項」といいます。例えば、遺贈、相続分の指定、遺産分割方法の指定、相続させる旨の遺言などがあります。
この遺言は、法律の定める方式に従って作成したものでなければ、法的効力を生じません。遺言の方式には、普通方式と特別方式があります。普通方式には、自筆証書遺言、公正証書遺言、秘密証書遺言があります。
遺言事項には、遺言を実現するために一定の行為をしなければならないものもあります。遺言を実現する行為をすることを遺言の執行と言います。遺言者は、遺言で遺言執行者を指定することもできます。
遺言自由の原則の裏返しとして、遺言撤回自由の原則が認められています。そのため、遺言者は、作成した遺言をいつでも撤回できます(遺言撤回自由の原則)。ただし、遺言を撤回するためには、遺言の方式に従って撤回する必要があります。