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任意整理にかかる費用の相場はいくらくらいか?

任意整理の画像
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任意整理を弁護士や司法書士に依頼する場合、債権者1社ごとに弁護士や司法書士への報酬が計算されるのが通常です。また、郵便代などの実費が必要となります。

任意整理とは

借金返済の問題を解決するための法的解決手段のことを「債務整理」と呼んでいます。この債務整理には複数の方法がありますが、そのうちの1つが「任意整理」です。

任意整理とは、弁護士や司法書士が債務者代理人として、「債権者が債務者に対して有するとみられる債権について、弁済の額、方法等について裁判外で債権者と交渉をして処理する」(日弁連「債務整理事件処理の規律を定める規程」第2条第3号)ことをいいます。

任意整理は裁判外での交渉であるため、自己破産個人再生などと比べて法的な制限が少なく、比較的柔軟な対応ができるところにメリットがあります。

財産の処分は必要となりませんし、資格制限や居住制限などもありません。特別な要件も必要とされておらず、返済可能な程度の収入があれば、誰でも利用可能な手続です。

そのため、債務整理の中で最も多く利用されています。推定で年間100万人以上が利用しているとまで言われています。

任意整理の法律相談料の相場

弁護士や司法書士に任意整理を依頼する場合には、まず依頼の前に法律相談を行うのが通常です。現在では、任意整理を含む債務整理の法律相談は、大半の事務所で無料相談となっています。むしろ、有料相談を探す方が難しいくらいです。

したがって、任意整理の法律相談料の相場は「無料」です。

任意整理の弁護士報酬・司法書士報酬の相場

弁護士や司法書士に依頼をする場合は、着手金と成功報酬金が必要です。着手金とは、依頼をした時に発生する報酬です。成功報酬金は、文字どおり、依頼した事件が成功した場合に支払う報酬です。

任意整理の場合、全部をまとめてではなくて、債権者1社ごとに報酬を決めるという形になっているのが一般的です。

また、成功報酬金には、債権者との和解が成立した場合の通常の成功報酬(以下「和解報酬」と呼ぶことにします。)と最初の債務額から減額できた場合に、その減額分に応じて算出される成功報酬(以下「減額報酬」と呼ぶことにします。)があります。

なお、任意整理の場合、弁護士と司法書士とで、報酬の額に大きな違いは見られませんでした。

任意整理の報酬の相場は、以下のとおりです。

着手金債権者1社につき、15,000円~40,000円
和解報酬金債権者1社につき、15,000円~40,000円
減額報酬金減額報酬なし~減額した金額の10%相当額

ただし、着手金は高いものの和解報酬や減額報酬が安い、または逆に、着手金は安いものの和解報酬や減額報酬が高い、というような場合もありますので、着手・報酬をまとめて考えた方がよいでしょう。

着手・和解報酬をまとめて考えた場合の相場は、概ね以下の金額です。

着手金・和解報酬金の合計債権者1社につき、40,000~70,000円
雑感

事務所によっては、任意整理の報酬体系がかなり複雑な場合があります。例えば、最低着手金額が決まっている場合やすでに裁判になっている場合には着手金が異なる場合などもあります。単に「1社○円」だけではないこともあるので、よく確認しておいた方がよいでしょう。

その他の費用

任意整理の場合、基本的には実費はあまりかかりません。郵便代など程度でしょう。

ただし、すでに債権者から貸金返還訴訟を起こされているような場合には、弁護士や司法書士が裁判対応するための手数料や裁判の実費が必要となることがあります。手数料は、概ね10,000~30,000円ほどです。

任意整理の費用の相場(まとめ)

任意整理の費用は、着手金・和解報酬金あわせて、概ね1社4万円~7万円です。これに減額報酬が加わります。ただし、最近は払い過ぎがないことが多いので、任意整理ではほとんど減額は見込めない場合が多いでしょう。

実費は、裁判を起こされているか否かによって異なってきます。裁判が起こされていないのであれば、せいぜい1,000円~5,000円ほどではないでしょうか。裁判が起こされている場合には、別途、1万円~3万円ほど追加となります。

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以上は、あくまで「相場」です。法律事務所や司法書士事務所によっては、相場と異なる金額の場合もあります。詳しくは、相談・依頼をする予定の事務所に問い合わせて確認した方がよいでしょう。

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