金銭債権とは、金銭の給付を目的とする債権です。この金銭債権には、他の債権には無い特殊性があります。

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金銭債権の概要
金銭債権とは、金銭の給付を目的とする債権です。他方、金銭の給付を目的とする債務は、金銭債務と言われます。この金銭債権・債務には、他の債権にはない特殊性が存在します。
具体的には、以下のような特殊性・特則があります。
- 金銭債権の場合、そもそも目的物の特定が必要となりません。
- 金銭債権については,履行不能は生じないと解されています。
- 金銭債権の遅延損害金の額は、原則として、法定利率によって決められます(民法419条1項)。
- 金銭債権の場合,履行遅滞に基づく損害賠償については,債権者が損害を立証しなくてもよいとされます(民法419条2項)。
- 金銭債権の場合,履行の遅れが不可抗力に基づくものであっても,これを抗弁とすることはできず,履行遅滞責任が発生するものとされています(民法419条3項)。
金銭債権には、利息が発生することがあります。利息とは、元本債権の所得として、元本債権額とその存続期間に比例して発生する金銭のことをいいます。利息は、一定の割合的な金額として計算されます。この割合のことを利率といいます。
民法と資格試験
民法は、私法の基本法です。我々の生活に最も身近な法律です。
そのため、例えば、司法試験(本試験)、司法試験予備試験、司法書士試験、行政書士試験、宅建試験、マンション管理士試験・・・など、実に多くの資格試験の試験科目になっています。
これら法律系資格の合格を目指すなら、民法を攻略することは必須条件です。
とは言え、民法は範囲も膨大です。メリハリを付けないと、いくら時間があっても合格にはたどり着けません。効率的に試験対策をするには、予備校や通信講座などを利用するのもひとつの方法でしょう。
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参考書籍
本サイトでも民法について解説していますが、より深く知りたい方や資格試験勉強中の方のために、民法の参考書籍を紹介します。
本サイトでも民法について解説していますが、より深く知りたい方や資格試験勉強中の方のために、民法の参考書籍を紹介します。
新訂債権総論(民法講義Ⅳ)
著者:我妻榮 出版:岩波書店
民法の神様が書いた古典的名著。古い本なので、実務や受験にすぐ使えるわけではありませんが、民法を勉強するのであれば、いつかは必ず読んでおいた方がよい本です。ちなみに、我妻先生の著書として、入門書である「民法案内7 債権総論(上)」や「ダットサン民法2 債権法(第4版)」などもありますが、いずれも良著です。
我妻・有泉コンメンタール民法(第8版)
著書:我妻榮ほか 出版:日本評論社
財産法についての逐条解説書。現在も改訂されています。家族法がないのが残念ですが、1冊で財産法全体についてかなりカバーできます。辞書代わりに持っていると便利です。
司法試験・予備試験など資格試験向けの参考書籍としては、以下のものがあります。
民法(全)(第3版補訂版)
著者:潮見佳男 出版:有斐閣
1冊で民法総則から家族法まで収録されています。基本書というより入門書に近いでしょう。民法全体を把握するのにはちょうど良い本です。
債権総論(第五版)
著者:中田裕康 出版:岩波書店
債権総論の概説書。情報量は十分です。説明も分かりやすく整理されているため、資格試験の基本書としても辞書としても使えます。
債権総論(伊藤真試験対策講座3)第4版
著者:伊藤塾 出版:弘文堂
いわゆる予備校本。伊藤塾の試験対策講座シリーズの債権総論。予備校本だけあって、実際の出題傾向に沿って内容が絞られており、分かりやすくまとまっています。民法は範囲が膨大なので、学習のスタートは、予備校本から始めてもよいのではないでしょうか。
