相続人(兄弟姉妹を除く)には、遺言によっても侵し得ない「遺留分(いりゅうぶん)」と呼ばれる遺産に対する最低限度の取り分が確保されています。

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遺留分の概要
相続人(兄弟姉妹を除く)には、遺言によっても侵し得ない「遺留分(いりゅうぶん)」と呼ばれる遺産に対する最低限度の取り分が確保されています。
遺留分とは、被相続人が有する財産のうちで、法律上その取得が一定の相続人に留保されているため、被相続人による自由な処分に対して制限が加えられている持分的利益のことを言います。
この遺留分を有する権利者のことを遺留分権利者といいます。遺留分権利者は、兄弟姉妹を除く法定相続人です。その法定相続人の代襲相続人も遺留分権利者となります。また、遺留分権利者からの承継人も遺留分権利者となります。
遺贈や贈与などによって遺留分を侵害された遺留分権利者は、その受遺者や受贈者に対し、遺留分侵害額を請求することができます(2019年7月1日より前に開始した相続の場合には、遺留分減殺請求になります。)。
この遺留分を相続開始前に放棄するには、家庭裁判所の許可が必要です。他方、相続開始後に放棄する場合には、家庭裁判所の許可は不要です。意思表示をすれば足ります。
民法と資格試験
民法は、私法の基本法です。我々の生活に最も身近な法律です。
そのため、例えば、司法試験(本試験)、司法試験予備試験、司法書士試験、行政書士試験、宅建試験、マンション管理士試験・・・など、実に多くの資格試験の試験科目になっています。
これら法律系資格の合格を目指すなら、民法を攻略することは必須条件です。
とは言え、民法は範囲も膨大です。メリハリを付けないと、いくら時間があっても合格にはたどり着けません。効率的に試験対策をするには、予備校や通信講座などを利用するのもひとつの方法でしょう。
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参考書籍
本サイトでも民法について解説していますが、より深く知りたい方や資格試験勉強中の方のために、民法の参考書籍を紹介します。
逐条解説 改正相続法
著者:堂薗幹一郎など 出版:商事法務
民法改正に対応した逐条解説書。相続を扱う実務家向けですが、持っていると何かと便利です。立法担当者や現役裁判官による著書であるため、内容に信頼性があります。
資格試験向けの参考書籍としては、以下のものがあります。
民法(全)(第3版補訂版)
著者:潮見佳男 出版:有斐閣
1冊で民法総則から家族法まで収録されています。基本書というより入門書に近いでしょう。民法全体を把握するのにはちょうど良い本です。
民法VI 親族・相続 (LEGAL QUEST)第8版
著者:前田陽一ほか 出版:有斐閣
家族法全体の概説書。条文・判例から書かれているので、学習の早い段階から利用できます。情報量もあるので、資格試験の基本書として十分でしょう。
親族・相続(伊藤真試験対策講座12)第4版
著者:伊藤真 出版:弘文堂
いわゆる予備校本。予備校本だけあって、実際の出題傾向に沿って内容が絞られており、分かりやすくまとまっています。民法は範囲が膨大なので、学習のスタートは、予備校本から始めてもよいのではないでしょうか。

